ハンドドリップは、道具さえあれば自宅でも十分においしいコーヒーが淹れられます。でも、「なんとなく薄い」「苦すぎる」という悩みをよく聞きます。多くの場合、お湯の温度か、注ぎ方のどちらかに原因があります。

最低限必要な道具

ドリッパー、ペーパーフィルター、ドリップポット、スケール(はかり)の4つがあれば始められます。ドリッパーはHario V60かKalitaウェーブが使いやすいです。ドリップポットは細口のものを選ぶと、お湯の量をコントロールしやすいです。スケールは豆の量とお湯の量を正確に計るために必要です。感覚で淹れると毎回味が変わってしまいます。

豆の量とお湯の比率

基本の比率は、豆15gに対してお湯240mlです。これで約200mlのコーヒーが抽出できます。濃くしたい場合は豆を増やし、薄くしたい場合は豆を減らします。お湯の量を変えるのではなく、豆の量で調整するのがポイントです。豆は使う直前に挽くのが理想ですが、ドリップバッグを使えば挽く手間が省けます。

お湯の温度と蒸らし

お湯の温度は90〜93度が基本です。沸騰したお湯をドリップポットに移して1分ほど待つと、だいたいその温度になります。最初に豆全体が湿る程度のお湯(約30ml)を注いで、30秒蒸らします。この蒸らしの工程で豆が膨らみ、その後の抽出がスムーズになります。

注ぎ方のコツ

蒸らしの後は、中心から外側に向かって円を描くようにゆっくり注ぎます。一度に大量に注がず、少しずつ数回に分けて注ぐのがポイントです。全体の抽出時間は2分30秒から3分を目安にしてください。それより短いと薄く、長いと雑味が出やすくなります。

最初はうまくいかなくても、豆の量とお湯の温度を固定して、注ぎ方だけを変えてみてください。一つずつ調整していくと、自分好みの一杯に近づいていきます。